気まぐれ食いしん坊の台湾ごはん オマケ編/延平郡王祠 〜台湾の歴史がギュッツ!?〜
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オマケ編/延平郡王祠 〜台湾の歴史がギュッツ!?〜

 
今日は、台南の名所のひとつ、
延平郡王祠(えんぺいぐんおうし/Yan2 ping2 jun4 wang2 ci2) のご紹介


私も台湾に来る前に、台湾の歴史を本で読んだりしたけれど、
すぐに忘れてしまうので(老化ですわ)
もう一度、アタマの整理をかねて☆


とりあえず、ひと言でいうと、
延平郡王祠は、鄭成功(ていせいこう Zheng4 Cheng2 gong1)祀ったお廟のこと。


IMG_0513.jpg

そして、彼の母親は、なんと日本人だったんですよ〜 

日本人の血をひく人間が、
異国で神格化して祀られたのは
彼が初めてだそうです。




とりあえず、どんな人だったかというと。。。



鄭成功の父は、福建省泉州府南安県石井鎮出身の鄭芝龍(ていじりゅう)。
この父親は、貿易商だったため、
日本の長崎の平戸にもしばらく滞在したことがあり、
現地の平戸藩田川氏の娘“まつ”と1622年に結婚。

2年後(1624年)に、「福松」という男の子が生まれたのですが、
これが後の鄭成功になります。

一方、
この鄭成功が生まれたのと同じ年に、
オランダの東インド会社が台湾南部を占領するのですが、

当然ながら、当時の「福松」はそんなことなど知るよしもなく。。。。



7歳まで日本で暮らしたのち、父親の故郷、福建省に渡ります。

IMG_0516.jpg

鄭成功は、勉学に励み、科挙にも合格。 (科挙については → コチラ

鄭一族は、密貿易や海賊行為なども行っており、
いつしか鄭成功も、父親とともにかなりの武力をもつようになりました。


そんな折(1644年)、中国では“明”が滅び
“清朝”が建国されます。

たちは、各地へ亡命し、復権の機会をうかがっていましたが、

鄭成功は、明の皇族の一人である“隆武帝”を助け、
明王朝復活のための手助けをします。

鄭成功の別名「国姓爺」は、この武帝にいただいたものなんですね。


しかも、このあたりの物語は、
近松門左衛門が「国性爺合戦/こくせんやかっせん」という人形浄瑠璃にして
当時、すごい人気だったそうです。

今では、歌舞伎にもなってるそうですが。。。。




いやもう〜〜
まったく知りませんでした 

初演は、1715年、大坂の竹本座、といいますから
当時の人達が、すでに海を隔てた出来事を大衆文化に昇華させている、
というのがすごいなって思います。
テレビもパソコンもない時代なのに。。。


すごいですね。



IMG_0535.jpg


当時に話を戻してーーー



鄭成功は隆武帝とともに、清朝へ総攻撃に出るものの失敗に終わり、
隆武帝は殺されてしまいます。

それでも、鄭成功は抵抗を続けますが、
1659年(58年という説も)、南京で清王朝に大敗し、
体制を立て直すため台湾に逃れます。


で、当時、台湾を占領していたオランダを追放し、
台南を政治の中心と定めたのです。

           オランダが台湾を占領していた時代の遺跡 → コチラ



IMG_0519.jpg

しかし、オランダ軍を台湾から追放した半年後(1662年)、
鄭成功自身も熱病により39歳(38歳?)で
亡くなってしまいます。



中国大陸の清王朝にとって、
明王朝の復活を企てた鄭成功は、賊人にすぎませんが、

台湾の人々にとっては、
オランダ軍から台湾を解放してくれた英雄ともいえます。


もちろん、台湾にも清の支配はおよんだので、
民衆たちは、こっそりと、
鄭成功の死を悼み、
「開山王朝」と名付けたお廟を1662年に建立。

これが、今の延平郡王祠の前身となったそうです。


IMG_0528.jpg

時は経て、約200年後。

大陸では、まだまだ清王朝が続いていた1874年、
台湾で「牡丹社事件」が発生します。




これは、

沖縄の漁民50数人ほどが台南に漂着したものの
山地の先住民に誤解をうけて殺される事件が発生し、

日本が報復のため、台湾に出兵した一連の事件のことです。



これらの事態を鎮圧するために、
大陸の清王朝から
沈葆楨(ちんほてい Chén băo zhēn)が、
「欽差大臣」(きんさだいじん Qīn chāi dà chén)として
台湾にやってきます。


彼は、
民衆の心をつかみ、軍と民衆が一体になって
日本の攻撃に備えなければならない、

そのためには、
民衆が、その死後もひそかに慕っている「鄭成功」を
清の賊人ではなく、
英雄として扱うべきだと、王朝に進言。

その訴えが受け入れられて、
1875年、福州式建築の新しい祠に改築され、
その名も、「開山王朝」から「延平郡王祠」と改名されたそうです。


IMG_0524.jpg


さらに時は移って、次は、日本統治時代。


日本が台湾を占領したのは、
1895年(明治28年)の日清戦争の下関条約から
1945年(昭和20年)の第二次世界大戦のポツダム宣言まで。


この間の1896年(明治29年)、
台湾ではじめての“神社”として、
「延平郡王祠」は「開山神社」と改称されます。

清王朝の命でつくられた福州式建築はそのままに、
中庭に新たに日本式の神社の本殿が付け足されたそうです。


IMG_0523.jpg


まだ途中なんですけど。。。


台湾という国は、
ほんとうに小さな小さな国なのに、

異国に翻弄され続けてきたのだなあと思います。


鄭成功にしても、
たしかに、オランダから台湾を解放した人かもしれないけど、
彼自身もまた、大陸からやってきた人だし。。。


オランダがやってきて
鄭成功がやってきて
清がやってきて
日本がやってきて。。。











そして、次は。。。。。


















ひとつの祠に、
台湾の歴史がギュッツ!!とつまってます。

脳ミソ、疲れたので
続きは明日に。。。。。。。











延平郡王祠には、龍の二番目の子供もいるよ!
 → コチラ






鄭成功の記事いろいろ

鄭成功を祀ったお廟 延平郡王祠(1)

鄭成功を祀ったお廟 延平郡王祠(2)

鄭成功の家廟 〜お母さん似の鄭成功〜 

2013年 鄭成功のお祭り ☆ 祝350周年 ☆

鄭成功と戦ったオランダ人のお墓 
















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